ZIEGシリーズはサーキット走行などのハイスピード時の強い横Gに対応できるよう、シェルデザインがドライバーをより深く包み込む "猫背" ラインのディープホールド形状となっています。フルバケットシートに求められる最も重要な "ホールド性能" をより追及したモデルで、スタンダードモデルとワイドモデルの2モデルがあります。
従来品同様、ZIEGⅣではBRIDEの特許技術であるローマックスシステムを採用し、さらにバックレストをラウンド形状にしているため、頭の位置(アイポイント)をより低くすることが可能です。サーキット走行など、よりコンペティティブなシーンに最適なシートです。
これまで使用してきたFRPシェル(グラスファイバー、アラミドファイバー)に、さらなる高性能素材を駆使することで、シェル剛性の15%アップを実現しました。また、身体に密着する座部腿部クッションでは、モールド(成型)ウレタンを新たに採用し、長時間運転での快適性と、耐久性を向上しました。
シェル形状を一新し、さらに背部クッションに縦スリットを入れたことで、従来品よりも、ヘッドレストから背中・肩・肩甲骨まわりのフィット感が向上し、適切なドライビングポジションを無理なく長時間保持し続けることが可能となりました。また、腿部を持ち上げた形状デザインにより、ハードブレーキング時や事故衝突時のサブマリン現象(乗員が前方下方向に潜り込む現象)を防いでいます。
これまで、ZETAⅢ PLUSおよびXEROシリーズに採用されていた大型シートベルトホールが新たにZIEGⅣにも採用されることととなりました。これにより、ドライバーの身長、座高の違いで生じるレーシングハーネス及びHANSなどのFHRシステム(頭部および頸部の保護装置)の装着条件に幅広く対応します。